大人気のナショナルエコノミーシリーズの第3弾は、工業経済の勃興した19世紀が舞台!!新要素『機械人形』と超技術の眠る『遺跡』により戦略の多様性が大幅に増えたマクロ経済ゲーム。今回はプレイルール編です。
プレイ時間目安:30分~45分程度/プレイ人数1~4人

■まずはプレイ前の準備

各プレイヤーに労働者を2人を渡します。スタートプレイヤーには【スタートプレイヤーカード】と、5$(この時の5$は2$×2と1$が良いです)を渡します。2番目のプレイヤーには6$、3番目のプレイヤーには7$、4番目のプレイヤーには8$を渡します。

2人プレイの場合はこの5枚を場に出します。

3人プレイでは2枚目の大工のカード、4人プレイの時は3枚目の大工のカードを追加で場に出します。

残りのお金と勝利トークンと未払い賃金カードは混ざらないように脇に避けておきます。(画像左下の【スタートプレイヤーカード】はスタートプレイヤーに渡します)

建物カードを裏向きでよく混ぜて山札にします。消費財カードは山にして置いておきます。ラウンドカードはラウンド順にして裏向きに重ねて山にします。

並べる際の参考までに説明書の全体配置画像です。あとは各プレイヤーが建物カードの上から3枚手札として引きます。以上が始める前の準備です。
■ゲームのおおまかな手順
準備も終わったところでゲームの手順をざっくり説明していきます。
- スタートプレイヤーが労働者カードを1枚の職場の上に置き、その機能を使う。
- 時計回り順に次のプレイヤーも労働者カードを1枚の職場の上に置き、その機能を使う。
- 以上を繰り返し、全てのプレイヤーが手持ちの労働者を使い切ったらラウンド終了です。
- ラウンド終了したら、ラウンド終了処理を始めます。
- 各プレイヤーは手元に自分の労働者を戻します。
- 各プレイヤーは手元の労働者の数に応じたお金を【家計】へ支払います。
※お金が足りない場合は自分が建てた建物を売ります。(後述)
※研修中の労働者も通常の労働者と同様に数に入ります。(後述) - 各プレイヤーは手札6枚が以上あるなら5枚になるようにカードを選んで捨てます。
- ラウンド終了処理が終わったらラウンドカードをめくり、公共職場に表向きで配置します。9ラウンド目が終わるまで繰り返します。
かなりざっくりしていますので一部の職場の説明も含めて、もう少し詳しい内容を見ていこうと思います。
■初期公共職場カード
ゲーム開始時に場に出ている公共職場です。それぞれ内容を見ていきましょう。
●学校

この職場に労働者を置くと、ストックにある自分の色の労働者を裏向きで1枚撮ります。裏には【研修中】と書かれていて、このラウンドで職場に配置することはできません。ただし、ラウンドの終了時には自分の労働者の数に含まれて、既定の賃金を払う必要があります。(画像だと労働者3人分の賃金をラウンド終了時に払います。)【研修中】の労働者は次のラウンドになると、表になって通常の労働者になります。
●遺跡

前回紹介した勝利点トークンを貰える職場です。この職場に労働者を置くと、消費財カードの山から1枚引いて手札に加えて勝利点トークンを得ます。勝利点トークンがある事で建設コストが下がる建物もあります。(後述)勝利点トークンは1枚だと1点ですが、3枚で10点になります。
●大工

この職場に労働者を置くと、手札から1枚建物を作ることが出来ます。建物を作るためにはコストを払う必要があります。

コストは、建物カードの左上の数字の数だけ手札を捨てる事で払う事が出来ます。捨てる手札は他の建物カードでも消費財カードでも大丈夫です。建物カードは表向きで捨て札置き場に捨てて、消費財カードは消費財カードの山に戻します。
・建物を作る意味
作った建物カードは自分の建物置き場に置かれて、自分の労働者だけが利用できる職場になります。またゲーム終了時に自分の建物置き場に置かれている建物カードは、下に書かれた【VICTORY】の数字分の得点になります。
ラウンドの終了処理の時にお金が足りない時に売却されて、【VICTORY】の数字分のお金を脇に避けておいたサプライから貰えます。売却された建物は公共職場に加えられて各プレイヤーが使えるようになります。
・特殊なコストの建物カード

前回紹介した勝利点トークンを既定の枚数持っている事で、建物カードを作るコストが下がる建物もあります。
●採石場・鉱山

採石場も鉱山も労働者を置くと建物カードの山札から1枚引きます。ただし、採石場に労働者を置いたプレイヤーがスタートプレイヤーになるので、【スタートプレイヤーマーカー】を受け取ります。
■労働者の配置のルール
労働者の配置にはルールがあります。建物カードや公共職場カードには、基本的に1つの職場に1人の労働者しか置けません。例外は以下の2点のみです。
- カードに【何人でもこの職場を使える】と書いてある。
- カードに【労働者2人必要】と書いてある。
■労働者の賃金

労働者の賃金はラウンドによって変わっていきます。写真の場合ですと1人2$で2人居ますので4$を家計に支払います。

研修中の労働者も1人に数えて賃金を払う必要がありますので、上の画像の場合ですと、6$を支払います。間違わないように注意が必要です。
■家計とサプライのお金
このゲームではサプライとして用意されているお金と、実際にプレイヤーが支払ったりして回収されたお金が入れられている【家計】とに分かれています。

この建物カードのような効果の場合、【家計】に必要なお金がないと利用できないので注意しましょう。サプライからお金が支払われるのは、賃金が払えずに自分の建物置き場から売却した時だけです。
※ただし、お金の両替などはサプライでも出来ます。
■未払い賃金カード

ラウンド終了処理で建物を売ってもお金が足りなくて賃金が払えない場合、1$につき1枚この未払い賃金カードを手に入れます。これは9ラウンド全てが終わった後、1枚につき最終ポイントから-3点されます。ラウンド中などゲーム中に返済は出来ないので、手に入れた時点で-3点は確定してしまいます。
■最終結果
9ラウンド全てが終わったら勝利点の点数を計算します。
- 自分の建物置き場に置かれている建物の得点
- 自分の建物置き場にある建物の機能に『終了時』という記述がある場合、そのボーナス得点
- 所持金1$につき1点
- 勝利点トークンの点数。(1枚1点で3枚セットなら10点)
- 未払い賃金カード1枚につき-3点
以上を合算した勝利点が高い人が勝利です。
ざっくりとした説明でしたがいかがだったでしょうか?
もしよろしければあなたも1度遊んでみてくださいね。